2階のエアコン取り付け費用の相場|1階より高くなる理由と内訳

2026年10月8日|エアコン工事の現場から(運営:フジエアーテクノ)

要点3行

エアいるとは、静岡県富士市のエアコン工事店フジエアーテクノが運営する、エアコン工事専門の見積もりマッチングサイトです(登録業者87社・対応エリア35都道府県・2026年9月時点)。この記事は、その運営者が現場の実例をもとに書いています。

「2階の部屋だと高くなるって本当?」——本当です。ただし、高くなるのは「2階だから」ではありません。室外機を1階の地面に下ろすからです。この記事では、現役のエアコン工事士が運営するエアいるが、何がいくら上乗せになるのかを内訳で示し、安くする方法までお伝えします。

2階の部屋の室内機から外壁に沿って配管を下ろし、1階の地面に室外機を置く様子を断面で示し、配管の長さがおよそ6mになることを寸法線で表したイラスト

結論:上乗せは2万〜3万円前後が目安

2階の部屋に取り付けて、室外機を1階の地面に置く場合、標準工事に次の3つが加わります。

合わせて、化粧カバーを付ける場合で2万〜3万円前後、テープ巻き仕上げなら1万円前後(いずれも税別)の上乗せになるのが一つの目安です。差が大きいのは、カバーの費用がそれだけ占めるためです(後述)。金額は業者ごとに違いますので、必ず見積もりで確認してください。

なぜ配管が6mも必要なのか

ここがいちばん誤解されるところです。お客様に「配管は何メートルくらいですか?」とお聞きすると、多くの方が「4mくらい」と答えられます。ところが実際には、2階の室内機から1階の地面の室外機まで、まっすぐ下ろしても6m前後になります。

室内機は床から2m前後の高さに付きます。室内機の裏の穴から外に出て、外壁に沿って地面まで下ろし、室外機までつなぐ。この経路で、配管はおよそ6mになります。下に下りる分が大半で、そこに室外機まで横に這わせる分が加わるためです。

標準工事に含まれる配管は4mまでとしている業者が多いので、2m前後の延長が出ると考えておくと、見積もりと大きくずれません。配管の延長は1mあたり2,000〜4,000円が一つの相場です(太さによって変わります)。

内訳の一例(エアいる運営・フジエアーテクノの料金表の場合)

業者ごとに料金は違いますが、「どんな項目が積み上がるのか」を知っていただくために、エアいるを運営するフジエアーテクノ(静岡県富士市)の料金表で計算した一例を載せます。2階の部屋に1台・室外機は1階の地面置き・壁に新しく穴をあける・屋外に化粧カバーを付けるという条件です。

項目金額(税別)内容
取り付け基本料金20,000円3.6kWまで(〜12畳用)・配管4mまで込み(配管は当方支給)
壁の穴あけ3,000円モルタル・ALC(軽量気泡コンクリートの外壁材)・サイディングの場合
配管の延長 2m6,000円1mあたり3,000円(2分3分=細いほうの配管)
屋外の化粧カバー 5m20,000円標準2m 8,000円+延長3m(1mあたり4,000円)
高所作業(はしご)4,000円2m以上の高さでの作業1回につき
合計53,000円税込58,300円

※あくまで一例です。機種の能力・壁材・配管の実測で変わります。他の業者の料金ではありません。ドレンホース(水を外に出すホース)の延長が必要な場合は、この表には含まれていません(1mあたり300円程度が目安)。

高所作業の数え方に注意(見積もりで差が出ます)

はしごを使った高所作業を、取り外しと取り付けで別々に数えることを示した説明イラスト

はしごを使う高所作業は、「1現場につき1回」ではなく「危険な作業1回ごと」に数えるのがふつうです。高いところでの作業は、そのたびに危険を伴うためです。

台数がまとまったから安くなる性質の費用ではありません。見積もりに「高所作業 ○回分」と書かれていたら、その数え方を聞いてみてください。

2階でも上乗せがない場合がある

室外機をベランダに置けるなら、2階でも追加はほとんどありません。室内機と同じ階で工事が完結するので、配管も伸びず、はしごも使わないためです。「2階だから高い」のではなく、室外機を別の階に下ろすから高いのだと覚えておいてください。

逆に、2階の屋根の上や壁面に金具で設置する場合は、配管の延長の代わりに架台の取り付け費用(金具込みで18,000円など)と高所作業費がかかります。配管が短くなるぶん、地面に下ろすより安くなることもあります。→ 室外機の設置場所の選び方

安くする方法は2つ

1. 化粧カバーをやめてテープ巻きにする

上の例でいちばん大きいのは、実は配管の延長ではなく化粧カバー5m分の2万円です。配管をテープで巻いて仕上げるだけなら、この分はかかりません。

ただし、テープ巻きは紫外線で劣化していくため、数年で巻き直しが必要になることがあります。見た目を気にしないか、予算を抑えたいならテープ巻き、長くきれいに保ちたいならカバー、という選び方でよいと思います。

カバーを勧められたら、どの面に日が当たるかなど理由を聞いてみてください。南や西の日当たりが強い面、道路から見える面なら、付ける価値があります。北側など目立たず日の当たりにくい面であれば、テープ巻きで十分なことも多いです。

2. 複数の業者に同じ条件で見積もってもらう

2階+地面置きは、業者によって見積もりの考え方がいちばん分かれるところです。配管を何メートルで見るか、高所作業をいくらで見るかが違うためです。同じ条件を伝えて2〜3社に出してもらうと、適正な金額が見えてきます。

3階以上は「現地を見てから」になります

3階以上の部屋で、室外機を下に下ろす場合は、足場の要否・資材の搬入経路・配管の通り道で金額が大きく変わります。多くの業者が現地を確認してからの見積もりになりますので、金額が出ないことを不親切だと思わないでください。無理に概算を出すと、あとから追加になりがちです。

なお、3階でも室外機を同じ階のベランダに置けるなら、通常どおりの工事です。

見積もりを取るときに伝えること

この5つが分かれば、現地を見なくてもかなり近い金額が出せます。逆にこれが伝わっていないと、当日になって追加が出ます。

よくある質問

Q. 2階のエアコン取り付けは、1階よりいくら高くなりますか?

A. 室外機を1階の地面に下ろす場合、配管の延長・高所作業(と、付ける場合は屋外の化粧カバー)が加わります。標準工事に、化粧カバーを付ける場合で2万〜3万円前後、テープ巻き仕上げなら1万円前後(いずれも税別)上乗せになるのが一つの目安です。金額は業者ごとに異なります。

Q. 2階でも追加料金がかからない場合はありますか?

A. あります。室外機をベランダに置く場合は、室内機と同じ階で工事が完結するため、配管の延長も高所作業も発生しないのがふつうです。

Q. 配管は何メートル必要ですか?

A. 2階の室内機から1階の地面の室外機まで、まっすぐ下ろしても6m前後になるのがふつうです。標準工事に含まれるのは4mまでのことが多いので、2m前後の延長が出ると考えておくと見積もりと大きくずれません。

Q. 3階の部屋でも同じですか?

A. 3階以上で室外機を下に下ろす場合は、足場・搬入・配管経路の条件で金額が大きく変わるため、多くの業者が現地を見てからの見積もりになります。3階でも室外機を同じ階のベランダに置けるなら、通常どおりの工事です。

Q. 自分でやれば安く済みますか?

A. 高所での作業と、ガスを扱う作業が入るため、おすすめしません。落下の危険があるうえ、真空引き(配管の中の空気と水分を抜く作業)が不十分だとエアコンの寿命が縮みます。→ エアコンの取り付けはDIYできる?

2階の条件を伝えて無料で相見積もりをとるエアいる|AIチャットで約3分・全国の登録業者から地域の業者さんを紹介
あわせて読みたい

※金額はいずれも一般的な目安(税別)です。地域・時期・現場条件により変動します。内訳の一例として挙げたのは、エアいるを運営するフジエアーテクノ(静岡県富士市)の料金表によるもので、他の業者の料金ではありません。この記事は、エアコン工事業のフジエアーテクノが運営するマッチングサイト「エアいる」が、現場経験にもとづいて執筆しています。