エアコンの室外機、置き場所がない!二段置き・壁面・屋根置き・天吊りの違いと費用を現役職人が解説
- 室外機を地面やベランダの床に置けないときの方法は4つ:二段置き・壁面架台・屋根置き・天吊り(公団吊り)
- 費用の実額(金具込み・税別):屋根置き/壁面/天吊り 18,000円、二段置き架台 25,000円。既設の金具を使い回せれば 4,000〜8,000円に下がります
- 選ぶときの決め手は「今の工事費」より「10年後の交換のしやすさ」。壁面と天吊りは振動音と将来の作業費に注意
エアいるとは、静岡県富士市のエアコン工事店フジエアーテクノが運営する、エアコン工事専門の見積もりマッチングサイトです(登録業者84社・35都道府県・2026年9月時点)。この記事は、その運営者が現場の実例をもとに書いています。
「室外機を置く場所がないんです」。狭い通路、隣家との境界ギリギリの外壁、ベランダのない2階の部屋。現場でよく聞く相談で、実は「置けない」のではなく「置き方を変える」だけで解決します。ただし、置き方によって費用も、10年後の手間も、ぜんぜん違います。
この記事では、室外機の4つの特殊な設置方法を、実額の費用と一緒に整理します。追加料金全体の一覧はエアコン取り付けの追加料金 一覧にあるので、ここでは室外機の話に絞ります。

まず「標準」は地面置き・ベランダ置き
基本料金に含まれる室外機の置き方は、プラロック(樹脂の台)に載せて地面かベランダの床に置く形です。工事士がいちばん安全に作業でき、将来の交換も楽で、振動も建物に伝わりにくい。だから、置けるならこれが最良です。
ここから外れる4つの方法が、いわゆる「特殊設置」です。
4つの特殊設置の特徴と費用
1. 二段置き(架台に2台を上下に重ねる)
1台分の床面積に2台置けるので、狭いベランダや、部屋が2つあって室外機置き場が1か所しかないときに使います。上段の機械は作業者の頭より高くなるため、取り付けも将来の交換も手間が増えます。
| 項目 | 金額(税別) |
|---|---|
| 二段置き架台(金具込み) | 25,000円 |
| 工事費のみ(架台はお客様支給) | 15,000円 |
| 既設の架台を再利用・下段に設置 | 4,000円 |
| 既設の架台を再利用・上段に設置 | 0円 |
💡 現場のコツ:上段と下段で機種の重さが違うときは、重い方を下に。あとから上段だけ交換する場合、下段の機械をよけながら作業するので、当日の作業時間は普通の取り付けの1.5倍くらい見ておいてください。
2. 壁面架台(外壁に金具で浮かせる)
地面に置く幅がないとき、外壁に金属の架台を固定して室外機を浮かせます。アパートや狭小住宅で多い方法です。
| 項目 | 金額(税別) |
|---|---|
| 壁面置き(金具込み) | 18,000円 |
| 工事費のみ(金具はお客様支給) | 10,000円 |
| 既設の壁面架台を再利用 | 8,000円 |
注意点が2つ。ひとつは振動音。室外機の振動が架台を通じて壁に伝わり、部屋の中で「ブーン」という低い音として聞こえることがあります。防振ゴムをかませる、架台を柱の位置に固定する、といった対策で減らせます。もうひとつは高さ。2階以上の壁面はハシゴや高所作業になり、危険度も費用も上がります。
3. 屋根置き(1階の屋根の上に架台を置く)
2階の部屋に付けるエアコンで、下に置き場がないときの定番です。屋根の傾きに合わせた架台(直角架台)を使い、瓦や板金を傷めないように固定します。
| 項目 | 金額(税別) |
|---|---|
| 屋根置き(金具込み) | 18,000円 |
| 工事費のみ(金具はお客様支給) | 10,000円 |
| 既設の屋根置き架台を再利用 | 8,000円 |
屋根の上は夏の照り返しで50℃を超えます。室外機は熱を捨てる機械なので、熱い場所に置くと効率が落ちます。可能なら北側や日陰の屋根面を選ぶのが、現場からのアドバイスです。重い室外機を屋根に上げる作業も含めて、一人では危険な現場です。
▲ 『真夏のエアコン屋根置き更新工事😅応援誰もつかまらん😭でも俺にはアッパーがアッター』(エアテクチャンネル・再生16.5万回)
4. 天吊り・公団吊り(ベランダの天井から吊る)
マンションやアパートで、ベランダの床を空けるために天井から金具で吊る方法です。「公団吊り」「バケット置き」とも呼ばれます。
| 項目 | 金額(税別) |
|---|---|
| 天吊り(金具込み) | 18,000円 |
| 工事費のみ(金具はお客様支給) | 10,000円 |
| 既設の天吊り架台を再利用 | 4,000円 |
私たち工事士がいちばん気を使うのがこの方法です。頭より上に30〜40kgの機械を持ち上げて固定するため、取り付けも取り外しも危険が伴います。特に古い機械を外すときは、落下させない段取りが命です。
▲ 『失敗すんな!【バケット置き】エアコン取り外し工事!』(再生170万回)
4つの方法をひと目で比べる
| 方法 | 費用(金具込み) | 向いている場面 | 気をつける点 |
|---|---|---|---|
| 二段置き | 25,000円 | 狭いベランダに2台 | 上段の交換が大変 |
| 壁面架台 | 18,000円 | 地面に幅がない | 振動音・高所作業 |
| 屋根置き | 18,000円 | 2階の部屋・下に置き場なし | 熱・雨・落下 |
| 天吊り | 18,000円 | ベランダの床を空けたい | 作業の危険度・交換時の費用 |

「今の工事費」より「10年後」で選んでください
特殊設置でいちばん見落とされるのが、次の交換のときの費用です。
- 標準の地面置きなら、10年後の交換は取り外し7,000円+取り付け20,000円程度で済みます。
- 壁面や天吊りだと、交換のたびに高所作業費や架台の点検・交換が加わります。架台そのものも屋外で10年もたてばサビが出るので、再利用できない場合は金具込みの料金がまた必要です。
だから現場では「地面にどうにか置けないか」を最初に一緒に考えます。室外機を少しずらす、配管を延長して裏手に回す(配管延長は1mあたり3,000円)、という手で地面置きにできることも多いです。
見積もりで伝えてほしい4つのこと
- 室外機を置きたい場所の写真(地面・ベランダ・壁・屋根)
- 部屋が何階か、ベランダがあるか
- マンションなら管理規約(壁面や天吊りを禁止している物件があります)
- すでに架台や金具が付いているなら、その写真(再利用できれば費用が大きく下がります)
この4点があれば、業者はどの設置方法が可能で、いくらになるかを事前に答えられます。
まとめ:置けない場所はない。ただし「置き方」で10年の差が出る
室外機の特殊設置は、どれも現場では日常的にやっている工事です。費用は金具込みで18,000〜25,000円、既設の金具が使えれば数千円。ただし壁面と天吊りは、振動音と将来の作業費を頭に入れて選んでください。
エアいるでは、写真つきのチャット(約3分・無料)で複数の登録業者にまとめて相談できます。「ここに置きたい」の写真を送るだけで、業者側から置き方の提案が届きます。静岡県なら富士市の対応業者や静岡県の対応業者一覧、それ以外はエリアから探すから。各業者の紹介ページ(登録業者一覧)で対応できる工事も確認できます。
置き場所の写真を送って無料で相談するエアいる|AIチャットで約3分・全国の登録業者から地域の業者さんを紹介よくある質問
Q1. 室外機を置く場所が本当にありません。どうすればいいですか?
壁面架台・屋根置き・天吊り・二段置きのどれかで、ほぼ必ず設置できます。まず置きたい場所の写真を業者に送ってください。配管を延長して裏手の地面に置ける場合も多く、その方が将来の交換が楽です。
Q2. 壁面に付けると音がうるさいと聞きました。本当ですか?
室外機の振動が壁に伝わり、室内で低い音として聞こえることがあります。防振ゴムを使う、柱の位置に架台を固定する、といった対策でかなり抑えられます。気になる方は、見積もりの段階で「振動対策込みで」と伝えてください。
Q3. 今付いている架台をそのまま使えますか?
サビや変形がなければ再利用できます。フジエアーテクノの例では、屋根置き・壁面架台の再利用が8,000円、天吊り架台と二段置き下段の再利用が4,000円、二段置き上段は0円です。金具込みの新設(18,000〜25,000円)より大幅に安くなります。
※金額はフジエアーテクノ(静岡県富士市)の料金表にもとづく実額(税別)です。地域・業者・現場条件により異なります。この記事は、エアコン工事業のフジエアーテクノが運営するマッチングサイト「エアいる」が、現場経験にもとづいて執筆しています。